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災害関連(カトリーナ台風、地震、それ以外の災害)の心理学英語論文のアブストラクトを日本語に訳したものです。興味がある方、物足りない方はリンクをたどって本文を入手してお読みください。(リンク先への移動にはやや時間がかかるのでご注意ください)
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2024/04/24  18:30:27
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2011/04/12  23:11:40
How Does Negative Life Change Following Disaster Response Impact Distress Among Red Cross Responders?
災害対応後の生活のネガティブな変化が赤十字隊員の苦悩にどうインパクトを及ぼすか
McCaslin, Shannon E.; Jacobs, Gerard A.; Meyer, David L.; Johnson-Jimenez, Erika; Metzler, Thomas J.; Marmar, Charles R.
Professional Psychology: Research and Practice, Vol 36(3), Jun 2005, 246-253. 
http://psycnet.apa.org/journals/pro/36/3/246/

 アメリカ赤十字はアメリカ合衆国の災害に対応する最大の非政府組織である。本研究は2001年9月11日のテロ攻撃の年に起きた生活のネガティブな変化が、この災害に対応した赤十字災害対策本部(国家災害チーム)の757名の従業員とボランティアの苦痛レベルに与えたインパクトを検討した。災害後の一年間に起きた生活のネガティブな変化は、災害対応と抑うつ症状を完全に媒介し、災害対応と心的外傷性ストレスや不安症状を部分的に媒介した。この結果は、災害対応を行った年に起きる生活の変化が及ぼす影響の深刻さや、災害任務につく前後に担当者に対して教育やフォローアップのサービスを行うことの重要性を強調する。任務中あるいは任務後に、災害関連のストレスをモニタリングすることが提案された。



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2011/04/11  21:51:52
Trauma and disaster as life disrupters: A model of computer-assisted psychotherapy applied to adolescent victims of the Chernobyl disaster.
人生のかく乱要素としてのトラウマと災害:チェルノブイリ災害の若年被害者に対するPCを使った心理療法
Kronik, Aleksandr A.; Akhmerov, Rashad A.; Speckhard, Anne
Professional Psychology: Research and Practice, Vol 30(6), Dec 1999, 586-599.
http://psycnet.apa.org/journals/pro/30/6/586/

本稿は、チェルノブイリ事故に遭った子どもたちの心的外傷反応に取り組むために心理学者の支援を受けて開発されたコンピューター技術を報告する。被災した子どもたちに携わっているメンタルヘルスの専門家によって、この子どもたちが過去・現在・将来について抱いている、同年代の子どもよりもかなり歪んだ思考や感情が明らかになった。チェルノブイリ事故に被災し避難した子どもたちは、自分が二度と家に帰れないこと、病気になるかもしれないこと、両親が通常よりも早い時点で亡くなるかもしれないこと、自分たちの環境が汚染されていることなどに気付いている。心理的時間に関する目標-原因理論に基づいて開発されたライフライン心理療法のプログラムソフト(著者であるA. Kronikから入手可能)についての説明と、今後の学校レベルの介入や予防サービスへの提言が行われた。


2011/04/08  17:53:19
What predicts psychological resilience after disaster? The role of demographics, resources, and life stress.
災害後の心理的レジリエンスを予測するものは何か?デモグラフィック要因、資源、ライフストレスの役割Bonanno, George A.; Galea, Sandro; Bucciarelli, Angela; Vlahov, David
Journal of Consulting and Clinical Psychology, Vol 75(5), Oct 2007, 671-682.
http://psycnet.apa.org/journals/ccp/75/5/671/

多くの研究によって、潜在的にトラウマティックな出来事に遭遇した成人のほとんどはレジリエンスを示すことが示されてきている。しかし、成人のレジリエンスを促進したり阻害する要因についての研究は限られている。本研究はレジリエンスと様々な社会文脈的要因の関係のパターンを検討した。著者は2001年9月11日のテロ攻撃の後にニューヨーク市で2752名に対してランダムデジット方式を用いた電話調査を行った。レジリエンスはPTSD症状のあるなしによって定義され、低レベルの抑うつと薬物使用に関連付けられた。多変量解析の結果、レジリエンスの持続は回答者の性別、年齢、人種、教育、トラウマ接触の程度、所得の変化、ソーシャルサポート、慢性的疾患の頻度、最近または過去のライフストレッサーによって予測された。今後の研究や介入へのインプリケーションが議論された。


2011/04/07  23:03:00
Unlucky victims or lucky survivors? Spontaneous counterfactual thinking by families exposed to the tsunami disaster.
不運な被害者、それとも幸運な生存者?津波災害に遭った家族の自発的反実思考
Teigen, Karl Halvor; Jensen, Tine K.
European Psychologist, Vol 16(1), 2011, 48-57. 
http://psycnet.apa.org/journals/epp/16/1/48/

幸運や不運についての主観的経験は、あと少しでそうなりそうだったという反実思考に対して、上方比較を行うか下方比較を行うかによるようだ。被災者は両方の選択肢をもっている。彼らはまずい時期にまずい場所にいたが、もっと悪い運命をたどった可能性もあったからだ。彼らは不運な被害者だけれども、幸運な生存者でもあるのだ。東南アジアで津波被害に遭遇したノルウェー人85名に対して、津波から9~11ヶ月後に面接を行った。彼らは話題の主要部分における重要なテーマになったという意味では幸運であった。自分たちのことを不幸であるとか不運であると主張した者はいなかった。さらに、反実思考や他者との下方比較は、上方比較よりも10倍多く生じていた。2年後の追跡調査では、95%が自分たちは幸運だったと答えた。文脈解析の結果、感謝や罪悪感、超自然的な信念など、運の様々な側面が明らかになった。


2011/04/06  17:39:16
Coping self-efficacy buffers psychological and physiological disturbances in HIV-infected men following a natural disaster.
コーピング自己効力感が自然災害後のHIV感染男性達の心理・生理的機能障害を和らげる
Benight, Charles C.; Antoni, Michael H.; Kilbourn, Kristin; Ironson, Gail; Kumar, Mahendra A.; Fletcher, Mary Ann; Redwine, Laura; Baum, Andrew; Schneiderman, Neil
Health Psychology, Vol 16(3), May 1997, 248-255. 
http://psycnet.apa.org/journals/hea/16/3/248/

深刻な環境ストレッサーにさらされたHIV陽性患者の心理・生理的機能における、コーピング自己効力感の重要性が検討された。37名のHIVに感染した男性同性愛者と42名の健康な男性統制群がアンドリュー台風以後に比較された。その結果、どちらの群においても、コーピング自己効力感の高さと感情的苦痛やPTSD症状の低さが関連していた。また、HIV患者群ではコーピング自己効力感の高さとノルエピネフリン/コルチゾール比の低さが関連していたが、健康な群ではその結果は見られなかった。これらの結果が、深刻な環境ストレッサーにさらされた長期的疾患をもつ人々、特にHIV感染患者のコーピングプロセスと関連付けて議論された。



2011/04/05  23:54:52
A meaningful role for graduate students in disaster mental health services.
災害メンタルヘルスサービスにおいて大学院生が果たすことのできる有意義な役割
Olson, R. Paul
Professional Psychology: Research and Practice, Vol 31(1), Feb 2000, 101-103.
http://psycnet.apa.org/journals/pro/31/1/101/

本研究は、アメリカ赤十字社の災害メンタルヘルスサービスプログラムを提供する際、大学院生が果たした役割について説明した。アメリカ赤十字災害メンタルヘルスサービスのチームは、自然災害のショックに関連する、災害直後の情緒面の要求やPTSDの危険に焦点をあてたサービスを行った。このサービスは被災者とボランティア両方の要求や反応に対応するためのもので、特にボランティアが注目された。25名の学生と教員からなるミネソタ専門心理学校のストレス対処チームの活動についても述べられた。このチームは洪水災害から来る強くトラウマティックなストレスの効果の査定したりくいとめるためにデザインされた。チームの具体的な目標は、地域のメンタルヘルスサービスや社会奉仕団体を支援し、情報を広め、サポートを提供し、専門的なメンタルヘルスサービスやそれ以外の災害復興サービスを必要とする被災者に対して、その重症度を判定することであった。



2011/04/04  21:52:37
Everyday technologies for extraordinary circumstances: Possibilities for enhancing disaster communication.
非常事態における日常の技術:災害時のコミュニケーションを促進する可能性について
Aten, Jamie D.; Leavell, Kari; Gonzalez, Rose; Luke, Theresa; Defee, Justin; Harrison, Kelly
Psychological Trauma: Theory, Research, Practice, and Policy, Dec 13, 2010, No Pagination Specified. 
http://psycnet.apa.org/psycinfo/2010-25579-001/

災害時には地域の中心となるインフラが壊滅し、コミュニケーションが阻害されがちなことが示されている(例えばBostian et al., 2002)。Rebmann, Carrico, & English(2008)では、適切な防災・災害対応にはコミュニケーションが必須であるが、災害の前後でコミュニケーションを維持することは非常に困難であることが示されている。しかし、災害時には新規あるいは既存のテクノロジー資源をうまく使うことによって、コミュニケーションを改善できるようだ。本稿の目的は、災害時のコミュニケーションを改善するために、普段使われている個人的なテクノロジーツールを活用する方法をとりあげることだ。さらに、ここで議論された新しい使い方が、コミュニケーション阻害と関係する短期あるいは長期的な災害トラウマの効果を和らげるために使われることが期待されている。


2011/04/02  22:05:20
The impact of stress on mothers' memory of a natural disaster.
 母親がもつ自然災害の記憶がストレスに与える影響
Parker, Janat Fraser; Bahrick, Lorraine E.; Fivush, Robyn; Johnson, Paulette
Journal of Experimental Psychology: Applied, Vol 12(3), Sep 2006, 142-154. 
http://psycnet.apa.org/journals/xap/12/3/142/

母親のストレスが強い台風についての想起に及ぼす効果が検討された。ストレスの強さは、その母親の家庭が受けたダメージの深刻さで客観的に定義され、低・中・高に分類された。Bahrick, Parker, Vifush, & Levitt(1988)の研究と並行する形で、96名の母親に対して研究が実施され、同じストレッサーについての想起が子どもと成人に与える作用が比較された。台風の深刻さと記憶全般の間には、子ども同様成人でも二次関数的な関連が見られ、ストレスが低レベルから中レベルにかけては記憶量が増加するが、中レベルから高レベルにかけては違いが見られなかった。これらの知見は、時間的に拡張された自然の出来事に対して成人が回顧的な説明をする際、ストレスが成人の想起した情報の量やタイプに及ぼす効果を明確にする一助となるだろう。



2011/04/01  20:30:13
The effects of stress on young children's memory for a natural disaster.
ストレスが幼児の自然災害の記憶に及ぼす影響
Bahrick, Lorraine E.; Parker, Janat Fraser; Fivush, Robyn; Levitt, Mary
Journal of Experimental Psychology: Applied, Vol 4(4), Dec 1998, 308-331.
http://psycnet.apa.org/journals/xap/4/4/308/

強い台風に関する子どもの長期記憶にストレスが及ぼす影響が検討された。子どものストレスの強さは、子どもの家庭が受けたダメージの深刻さに応じて客観的に定義され、低・中・高に分類された。3、4歳児100名が台風後2~6ヶ月後に構造化面接に参加した。年齢が上の子どもは下の子どもと比べて、想起量は多く、内容が詳しかった。自発的な再生よりも補助再生の方が強かった。再生全体および自発的な再生と台風の強さの関係は二次関数的で、逆U字型の曲線を描いた。これらの結果は、子どもが時間的に拡張された自然災害に対して回顧的な説明をする際、ストレスが想起の量に及ぼす効果にあてはめられるだろう。


2011/03/31  21:42:17
Life course transitions and natural disaster: Marriage, birth, and divorce following Hurricane Hugo.
人生の変遷と自然災害:ヒューゴ台風後の結婚、出産、離婚
Cohan, Catherine L.; Cole, Steve W.
Journal of Family Psychology, Vol 16(1), Mar 2002, 14-25. 
http://psycnet.apa.org/journals/fam/16/1/14/

1989年のヒューゴ台風上陸以降のサウスキャロライナ州の全土における結婚率、出産率、離婚率の変化が、プロスペクティブ研究のかたちで1975~1997年の変化と比較検討された。ストレス研究や経済状況に関する研究では、台風後には被災地域における結婚率と出産率が減少し、離婚率は増加すると考えられた。一方、愛着理論では、台風の後には結婚率と出産率が増加し、離婚率は減少すると考えられた。時系列の分析の結果、台風の次の年には、州の中で被災地域と認定された24郡の結婚率、出産率、離婚率はすべて、被災地域でない22郡よりも高まっていた。これらの結果を鑑みると、人々は生命に脅威を与えるような出来事に遭遇すると、自分の人生を大きく変える形で、親しい人間関係に対する重要な意味をもつ行為に踏み切ると考えられる。



2011/03/30  10:07:17
Psychological impairment in the wake of disaster: The disaster-psychopathology relationship.
災害時の心理的障害:災害と精神病理の関係
Rubonis, Anthony V.; Bickman, Leonard
Psychological Bulletin, Vol 109(3), May 1991, 384-399. 
http://psycnet.apa.org/journals/bul/109/3/384/

量的変数を用いた52の研究を通して、災害発生と精神病理の関係が検討された。4セットの要因の関係を検討するために、記述・推論テクニックが用いられた。(1)被害者母集団の特徴(2)災害の特徴(3)研究手法(4)精神病理のタイプである。災害と精神病理の間には、小さいけれども一貫した正の関係が見られた。効果量推定における分散は有意であり、研究で用いられた手法が一部で影響を与えていた。研究手法の影響を統制すると、被災者と災害の特徴も、災害-精神病理の関係を説明していた。これらの結果をもとに、将来の研究へのインプリケーションのアウトラインが述べられた。


2011/03/29  22:50:34
Innovations in disaster mental health: Psychological first aid.
災害時のメンタルヘルスにおけるイノベーション:精神面の応急処置
Vernberg, Eric M.; Steinberg, Alan M.; Jacobs, Anne K.; Brymer, Melissa J.; Watson, Patricia J.; Osofsky, Joy D.; Layne, Christopher M.; Pynoos, Robert S.; Ruzek, Josef I.
Professional Psychology: Research and Practice, Vol 39(4), Aug 2008, 381-388.
http://psycnet.apa.org/journals/pro/39/4/381/

心理学の専門家たちが、様々な危機やトラウマティックな出来事に対処するために召集された。しかし、危機的状況編の反応に関するトレーニングや見解は実践家によって違いがあり、ディブリーフィングを本質的特徴とする、広く知られているメンタルヘルスの危機介入プロトコルの価値については、かなり論争が巻き起こっている。本稿は、現地における精神面の応急処置をするための現場作業ガイド(PFAガイド)の開発過程、主要な原則、中心となる行動の概観を示し、災害やテロ関連の出来事にまきこまれたばかりの子どもや大人、家族のメンタルヘルス関係のニーズに実践家がすぐ答えられるよう、行動指針を示す。トレーニング、サービス提供者自身の自己管理、評価研究などの問題も指摘された。PFAガイドは、最新の研究と実践結果に適合すると考えられる形でのアプローチ方法を説明しており、現地での教育や使用、評価にも使えるようにできている。システマティックな研究が利用可能になったときには、ガイドがより洗練されていくことを期待しているが、(現行の)PFAガイドは災害時のメンタルヘルス問題に携わる実践家が、すぐ活用できるような、根拠に基づく最善の実践方法を明らかにする、持続的な協調作業の努力の賜物である。


2011/03/28  10:54:37
Countertransference issues in crisis work with natural disaster victims.
自然災害の被災者に対する危機関連業務における逆転移問題
Karakashian, Meliné
Psychotherapy: Theory, Research, Practice, Training, Vol 31(2), Sum 1994, 334-341.
http://psycnet.apa.org/journals/pst/31/2/334/

1988年のソビエト連邦アルメニアで起きた地震の際、ボランティアとして危機状況への介入を行ったアメリカ人のメンタルヘルスの専門家グループと、自身も被災者であったアルメニア人の研修中のカウンセラーのグループによって、トラウマ関連の業務がメンタルヘルス担当者に与える影響と、それに対する介入手法が研究された。アメリカの臨床家たちの反応は、精神力動学に基づいたピアサポートのミーティングを通して発表され、経験者の語る教訓的なインストラクションプログラムは、現地のカウンセラーに見られた抑うつ症状やPTSDに変化をもたらした。世代間のトラウマや、自分自身を被害者と考えることや、たび重なる衝動脅迫症状や、治療的関係において課せられた役割に関係する問題がとりあげられた。最後に、トラウマ関連の業務におけるグループプロセスのもたらす利益や、トレーニングについての問題、将来の研究へのインプリケーションが議論された。


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