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災害関連(カトリーナ台風、地震、それ以外の災害)の心理学英語論文のアブストラクトを日本語に訳したものです。興味がある方、物足りない方はリンクをたどって本文を入手してお読みください。(リンク先への移動にはやや時間がかかるのでご注意ください)
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2024/04/25  19:16:24
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2011/04/07  23:03:00
Unlucky victims or lucky survivors? Spontaneous counterfactual thinking by families exposed to the tsunami disaster.
不運な被害者、それとも幸運な生存者?津波災害に遭った家族の自発的反実思考
Teigen, Karl Halvor; Jensen, Tine K.
European Psychologist, Vol 16(1), 2011, 48-57. 
http://psycnet.apa.org/journals/epp/16/1/48/

幸運や不運についての主観的経験は、あと少しでそうなりそうだったという反実思考に対して、上方比較を行うか下方比較を行うかによるようだ。被災者は両方の選択肢をもっている。彼らはまずい時期にまずい場所にいたが、もっと悪い運命をたどった可能性もあったからだ。彼らは不運な被害者だけれども、幸運な生存者でもあるのだ。東南アジアで津波被害に遭遇したノルウェー人85名に対して、津波から9~11ヶ月後に面接を行った。彼らは話題の主要部分における重要なテーマになったという意味では幸運であった。自分たちのことを不幸であるとか不運であると主張した者はいなかった。さらに、反実思考や他者との下方比較は、上方比較よりも10倍多く生じていた。2年後の追跡調査では、95%が自分たちは幸運だったと答えた。文脈解析の結果、感謝や罪悪感、超自然的な信念など、運の様々な側面が明らかになった。


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2011/03/28  10:54:37
Countertransference issues in crisis work with natural disaster victims.
自然災害の被災者に対する危機関連業務における逆転移問題
Karakashian, Meliné
Psychotherapy: Theory, Research, Practice, Training, Vol 31(2), Sum 1994, 334-341.
http://psycnet.apa.org/journals/pst/31/2/334/

1988年のソビエト連邦アルメニアで起きた地震の際、ボランティアとして危機状況への介入を行ったアメリカ人のメンタルヘルスの専門家グループと、自身も被災者であったアルメニア人の研修中のカウンセラーのグループによって、トラウマ関連の業務がメンタルヘルス担当者に与える影響と、それに対する介入手法が研究された。アメリカの臨床家たちの反応は、精神力動学に基づいたピアサポートのミーティングを通して発表され、経験者の語る教訓的なインストラクションプログラムは、現地のカウンセラーに見られた抑うつ症状やPTSDに変化をもたらした。世代間のトラウマや、自分自身を被害者と考えることや、たび重なる衝動脅迫症状や、治療的関係において課せられた役割に関係する問題がとりあげられた。最後に、トラウマ関連の業務におけるグループプロセスのもたらす利益や、トレーニングについての問題、将来の研究へのインプリケーションが議論された。


2011/03/24  11:45:40
A test of the social support deterioration model in the context of natural disaster.
自然災害状況におけるソーシャルサポートの質の低下モデル
Kaniasty, Krzysztof; Norris, Fran H.
Journal of Personality and Social Psychology, Vol 64(3), Mar 1993, 395-408.
http://psycnet.apa.org/journals/psp/64/3/395/

本論では将来的・長期的な視野に立って、ストレスを媒介する可能性のある3種類のソーシャルサポートについて検討した。それは社会的包括、親戚以外からの知覚されたサポート、親戚からの知覚されたサポートである。222名の成人を対象に、洪水前に一度、洪水後に二度にわたって、州単位のパネル調査の面接が実施された。被災(ストレス)は抑うつに直接的にも影響するし、社会的サポートの質の低下を通じて間接的にも影響することが予測された。LISRELモデルを使った分析を行った結果、災害後の社会的包括と、親戚以外からのサポートの減少が、災害直後やその以降における災害ストレスのインパクトの強さを調整していた。親戚からのサポートは、媒介的な役割を果たしていなかった。これらの結果は、個人、その人の社会的ネットワーク、環境のプレッシャーのダイナミックな相互作用を反映した総体として、社会的サポートを概念化する考え方と一貫している。



2011/03/23  10:08:36
Psychological distress and somatic symptoms after natural disaster: Differential vulnerability among older adults.
自然災害後の心理的苦痛と身体症状について:中高年に見られる脆弱性の違いの検討
Phifer, James F.
Psychology and Aging, Vol 5(3), Sep 1990, 412-420.
http://psycnet.apa.org/journals/pag/5/3/412/

 1984年にケンタッキー州南東部で起きた深刻な洪水災害の前後に、200名の中高年の成人が面接を受けた。本研究でとりあげる問題は、年齢、性別、婚姻状況、職業的地位、教育レベル、洪水前の身体的・心理的問題の兆候レベルの違いに応じて、被災した中高年の洪水後の身体的・心理的な問題兆候の脆弱性に違いがあるかを検討することであった。洪水の被災経験は被災から18ヶ月たった後の抑うつ、不安、身体症状の増加と関連していた。中高年サンプルの中では、男性であること、職業的地位が低いこと、年齢が55~64歳であることが、心理的問題の兆候の増加に関連するリスク要因として有意な結果を示した。身体的影響については、社会人口学的な要因が被災の影響の調整要因として働くことはなかった。中高年の被災者に対する危機状況の介入サービスへのインプリケーションが議論された。

2011/03/21  10:44:10
Trauma and Temperament as Predictors of Intensity of Posttraumatic Stress Disorder Symptoms After Disaster.
災害後のPTSD症状強度の予測因としてのトラウマと気質
Strelau, Jan; Zawadzki, Bogdan
European Psychologist, Vol 10(2), 2005, 124-135.
http://www.psycontent.com/content/h2634143k260n743/

本研究は、洪水と鉱山事故で経験されたPTSD症状の予測因として、気質とトラウマが影響するかを検討した。サンプルは5種類であった。鉱山事故に巻き込まれた炭鉱作業員52名、異なる期間(3ヶ月~3年)洪水に被災した4グループ1041名である。そのうち2サンプルに対しては、反復測定が実施された。PTSD症状の測定には、著者の研究室で開発したPTSD要因版測度(PTSD-Factorial Version inventry)が使われた。気質特性の測定には、行動-気質形式特性測度(Formal Characteristics of Behavior-Temperament Inventory)が使われた。トラウマの強度と持続性は、面接によって測定された。データ分析としては、相関係数の算出と階層的回帰分析が行われた。その結果、活発さや苦境に耐える我慢強さ(endurance)といった気質特性は、緩衝材として働き、トラウマを引き起こす出来事の影響力を低めていた。一方、努力を積み重ねる粘り強さ(perservance)や情緒的感情反応の強さは、トラウマの影響力を増強させる因子として働いていた。すべてのサンプルにおいて、PTSD症状の強さをもっとも予測するのは、情緒的感情反応の強さだった。トラウマ測定の変数としてトラウマと情緒的感情反応の強さの両方が含まれていたグループにおいては、これらがPTSD症状の予測因の本質であることが示されていた。このことは測定時期が洪水被災後3ヶ月後であろうと、15ヶ月後であろうと、3年後であろうと同様であった。


2011/03/19  14:29:10
Heredity links natural hazards and human health: Apolipoprotein E gene moderates the health of earthquake survivors.
遺伝が自然災害と人体の健康を結びつける:アポリポ蛋白質e遺伝子が地震被災者の健康を調整する
Daly, Michael; MacLachlan, Malcolm
Health Psychology, Vol 30(2), Mar 2011, 228-235.
http://psycnet.apa.org/journals/hea/30/2/228/

目的:本研究は、外因性のストレッサーである地震が健康に及ぼす影響をアポリポ蛋白e-ε4対立遺伝子が調整することを検討する。デザイン:「自然実験」のデザインが使われ、人口ベースコホートの台湾の老人718名を対象に、アポリポ蛋白e-ε4 対立遺伝子の有無と破壊的な地震の主観的・客観的な経験レベルの相互作用を検討した。主要な結果判定法:知覚されたコントロール感と抑うつの尺度で、健康の認知-感情的な次元が測定された。また、日常生活や移動のしやすさに関係する道具的な活動の尺度で、機能的制約が測定された。自己報告式の単一項目で、全般的な健康状態が測定された。結果:自分の資産に損害を受けた者や、家から避難しなくてはならなかった者(高客観的被災者)は、アポリポ蛋白e-ε4 対立遺伝子をもっている場合にのみ、一年後に自己報告式の健康項目を低く回答し、知覚されたコントロール感が低かった。同様に、地震を深刻な苦痛に満ちたものと答えた者(高主観的被災者)も、アポリポ蛋白e-ε4対立遺伝子をもっている場合にのみ、一年後の機能性や健康が低かった。結論:本研究の知見はアポリポ蛋白e-ε4 対立遺伝子の遺伝的変異が、自然災害への被災といった外因性のストレスが健康に及ぼす効果を調整することを示唆している。



2011/03/19  14:09:46
Dream content: Reflections of the emotional and psychological states of earthquake survivors.
夢の内容:地震被災者の情緒・心理の反映
Najam, Najma; Mansoor, Abeer; Kanwal, Rabia Hussain; Naz, Sajida
Dreaming, Vol 16(4), Dec 2006, 237-245.
http://psycnet.apa.org/journals/drm/16/4/237/

  本研究は、地震被災者の情緒・心理状態が反映されたものとしての夢の語りの内容を検討した。夢や夢のイメージは、夢を見た人が遭遇した情緒・心理的なトラウマの影響を受けることがくりかえし示されてきた。本研究では、これまでの研究で使われてきた夢の語りや夢の内容の評定が利用された。2005年10月8日のパキスタン(アザドカシミア地方)地震の被災者の中のボランティア27名が行った夢の語りや内容評定が、同様のデモグラフィック要因をもつ27名のボランティアのものと比較された。3つの独立した評定者が夢の語りと内容を評定した。評定者の一貫性は高かった(86.05)。その結果、被災者のグループはより鮮明で不快でぞっとするような、敵意に満ちた夢をみていた。性差は見られなかった。本研究のデータはトラウマの基盤となっているしくみを理解し、効果的な介入方法を探るためのより厳密な研究が必要であることを示している。また、興味深いことに、再発性のある夢も観察された。これは今後独立した研究として考えていくべきだろう。



2011/03/19  13:23:32
The effects of eye movement desensitization and reprocessing (EMDR) therapy on posttraumatic stress disorder in survivors of the 1999 Marmara, Turkey, earthquake.
1999年のトルコ・マルマラ地震の被災者に見られるPTSDに対する眼球運動による脱感作および再処理法の効果
Konuk, Emre; Knipe, James; Eke, Ibrahim; Yuksek, Hakan; Yurtsever, Asena; Ostep, Sinem
International Journal of Stress Management, Vol 13(3), Aug 2006, 291-308.
http://psycnet.apa.org/journals/str/13/3/291/

1999年のトルコ・マルマラ地震への対策プログラムの一環として、避難テントで暮らす推定1500名のPTSD患者に対して眼球運動による脱感作および再処理法(EMDR)の治療が行われた。PSTDの診断を受けた41名の代表集団を評価したフィールドスタディの結果、治療を受けた患者の92.7%の症状を除去し、それ以外の患者の症状を軽減するためには、平均して90分セッションを5回行えば十分だった。治療の前後で、自己報告式のPTSD症状尺度の全体および全ての下位尺度得点が有意に減少した。これらの効果は6ヶ月後の追跡調査でも維持されていた。同様のパターンは受理面接のときの向精神剤使用の有無とは無関係に見られた。



2011/03/19  12:56:24
Short-term group play therapy with Chinese earthquake victims: Effects on anxiety, depression and adjustment.
中国人の地震被災者に対する短期の集団プレイセラピー:不安、抑うつ、適応への効果
Shen, Yih-Jiun
International Journal of Play Therapy, Vol 11(1), 2002, 43-63.
http://psycnet.apa.org/journals/pla/11/1/43/

本研究は1999年の台湾地震に被災した台湾に住む中国人の小学生に対して行われた、子ども中心の短期間の集団プレイセラピーの効果を検討した。65名の小学生(8~12歳)がスクリーニングされた。実験条件の子どもは、プレイセラピーをした後に統制条件の子どもと比べて、不安レベルや自殺のリスクが低かった。治療の効果は、アメリカ人の子どもにプレイセラピーを行った過去の研究の知見を支持した。これらの知見は、非西洋圏の学童に対して、西洋の支援テクニックを導入した災害への介入サービスをおこなうことの可能性を明らかにした。



2011/03/19  12:50:02
Age and emotional response to the Northridge earthquake: A longitudinal analysis.
ノースリッジ地震(ロス地震)に対する情緒的反応と年齢:縦断的解析
Knight, Bob G.; Gatz, Margaret; Heller, Kenneth; Bengtson, Vern L.
Psychology and Aging, Vol 15(4), Dec 2000, 627-634.
http://psycnet.apa.org/journals/pag/15/4/627/

横断的な研究では、年輩者の方がが自然災害に対する情緒的な苦痛レベルが低いことを示した。成熟仮説では、年輩者の方がストレスフルな出来事に対する反発が弱いと主張するが、摂取仮説では災害の事前経験が防衛的な働きをすると主張している。30~102歳の166名の大人が1994年のノースリッジ地震に関する面接に参加した。地震の前後で抑うつムードがどう推移したかに関する縦断的データが入手できた。成熟理論は概して支持されなかった。初老の人々がもっとも抑うつムードが低かった。しかし、この年齢差は地震の前から見られていた。高齢者は地震関連の反芻がもっとも少なかったが、被災で受けたダメージと反芻の関係を年齢が和らげるということはなかった。接種理論は抑うつムードについて支持された。事前の地震の経験が被災後の抑うつ得点を下げていた。



2011/03/19  12:39:26
Effects of the 1989 San Francisco earthquake on frequency and content of nightmares.Wood,
1989年のサンフランシスコ地震が悪夢の頻度と内容に及ぼす効果
James M.; Bootzin, Richard R.; Rosenhan, David; Nolen-Hoeksema, Susan; Jourden,
Forest
Journal of Abnormal Psychology, Vol 101(2), May 1992, 219-224.
http://psycnet.apa.org/journals/abn/101/2/219/

 自然災害が悪夢に及ぼす効果をシステマティックに評価すると、1989年のロマ・プリータ地震のあとでカリフォルニア州サンフランシスコ湾岸地域に住む92名の大学生が悪夢を見る頻度は、統制群であるアリゾナ州タスカンの97名の2倍であった。カリフォルニア州の参加者は全般的に悪夢を多く見るだけでなく、地震についての悪夢を多く見ていた。3週間のあいだ、サンフランシスコ湾岸地域の参加者の40%が地震の悪夢を一度以上報告したが、アリゾナ州では5%だった。しかし、地震の悪夢はそれ以外の悪夢よりも情緒的に激しいものであるわけではなかった。トラウマティックになりそうな出来事の経験が悪夢を増やし、特にその出来事についての悪夢が増えるという、昔からの考え方は支持された。しかし、それらの出来事についての悪夢は激しいものであるという一般的な意見は否定された。


2011/03/19  12:31:08
A prospective study of depression and posttraumatic stress symptoms after a natural disaster: The 1989 Loma Prieta earthquake.
自然災害後の抑うつと心的外傷後ストレス症状に関するプロスペクティブ研究:1989年のロマ・プリータ(サンフランシスコ湾岸)地震
Nolen-Hoeksema, Susan; Morrow, Jannay
Journal of Personality and Social Psychology, Vol 61(1), Jul 1991, 115-121.
http://psycnet.apa.org/journals/psp/61/1/115/

  ロマプリータ地震の14日前に、137名の学生の情緒的健康とネガティブムードへの反応スタイルが測定された。地震の10日後と7週間後に再び調査が行われ、抑うつや心的外傷後ストレスがもっとも持続してしまう学生についての予測が調べられた。回帰分析の結果、地震の前にすでに抑うつレベルやストレス症状が高かった学生や、自分たちの症状に対して反芻的なスタイルをとってしまう学生が、二つの時期に行われた追跡調査の両方で、より強い抑うつとストレス症状を示していた。地震が原因でより危険でつらい状況にさらされた学生は、地震後10日たっても症状のレベルがあがっていた。また同じように、地震の10日後でも地震の経験を反芻していた学生は、地震から7週間たった後でも高いレベルの抑うつやストレス症状を示していた。 




2011/03/19  11:54:23
Birth order and the 1971 Los Angeles earthquake
生まれ順と1971年のロス地震の関連
Hoyt, Michael F.; Raven, Bertram H.
Journal of Personality and Social Psychology, Vol 28(1), Oct 1973, 123-128.
http://psycnet.apa.org/journals/psp/28/1/123/

地震の翌日に兄弟姉妹の一番上またはそれ以外である大学生428名に質問紙が配布され、不安喚起やストレスの程度が調べられた。サンプル全体でみると、男性でも女性でも生まれ順と不安や親和の程度に関係はなかった。ただし、地震がおきたときに一人きりだった回答者112名をとりあげると、生まれ順の効果が見られた。女性では長女(一人娘も含む)はそれ以外よりも不安も親和性も高かった。予測とは逆に、男性では長男はそれ以外と比べて不安が少なく、生まれ順は親和性とは無関連だった。いくつかの複雑な問題や解説が議論された。
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